造作家具のようなオーダー製作。

中川店の松崎です、こんにちは。
今日は少し雨模様の名古屋。満開の桜が散ってしまわないか少し心配。今度の休みぐらいまで散らずに待っててくれると嬉しいな。

さて、本日は中川店より中村区・N様邸にオーダー家具をお届けしてまいりましたのでご紹介。

N様はご新築を機にダイニングスペースの壁面収納とリビングのテレビボードをお探しでご来店。
元々N様のお母様が以前に当店へ家具をご用命いただいた顧客で、今回はお母様のご紹介でご相談いただきました。

BEFORE

ダイニングの収納は壁面をくぼませたアルコーブスペースへの設置でしたが、既製品ではうまくフィットさせることが難しいことから当店は自由設計でサイズや仕様をお客様に合

テレビボードも同様にアルコーブ状にくぼんだ壁面への設置でしたので合わせてプランニングすることに。

後日、収納部の仕様など具体的なイメージをお知らせいただいたのでプランニング。
あとは細かい部分を修正しながら形にしていきました。

ご相談から実際に形になるまで

オーダー製作の流れとしては、まずヒアリングから。
伺った条件やご要望などを反映しながら、大まかな形を決めていきます。

大まかなプランが定まったら、スケッチを基にCADで作図していきます。

今回のように囲まれた空間ぴったりに施工する場合や、入れるものが決まっている場合などは精密な寸法計画をしておかないと失敗してしまいます。

金物の納まりや仕様の整合性などをチェックするうえでも、プランニング段階からCADで設計しています。

部分的なカスタムとなるセミオーダーと異なり、フルオーダー製作の場合、見本となる形がありません。

図面だけではなかなか出来上がった姿を想像できませんし、画像ハメコミによるレンダリングイメージをご用意するなどイメージしやすいよう工夫しています。

出来上がったのがこちら。

入れるもの、壁面環境に合わせた設計

壁面収納はまずプリンターを置くことがマストで、あとはお子様のおもちゃや書籍類などが収納しやすいよう各ブロックの仕様を決めていきました。

向かって右の壁にダウンライト用のスイッチプレートがあり、ここをふさがないよう中央のオープン部の高さを決めてあります。

あまりデッドスペースができないよう、プリンターのフラップを開いても干渉しないだけ内寸高さを確保して、その上を棚収納にしてあります。

左右の壁に居室ダウンライトのスイッチプレートやコンセントプレートが三か所あり、それらがきちんと使えるよう位置を合わせて切欠き加工。

ライフステージの変化に合わせて将来的に動かす可能性もあるとのことから壁面への固定はビスでなく、アジャスター式で計画。

本体設置後、壁との隙間を共材のフィラーで塞いであるので造作家具のように綺麗な納まりです。

壁面ぴったりで

テレビボードは壁面サイズに合わせて幅いっぱいで計画。
収納部は入れるものや用途に合わせて引出や扉などN様のご要望に合わせて設計してあります。

壁面にエコカラットを貼ってあるため、テレビボードには過度に意匠を入れすぎないよう、フラットなデザインをベースにポイントで格子を。

天板中央や背板などには適宜カットを入れてあり、本体を動かさずに配線を取り回せるよう使い勝手にも配慮。

こちらも壁との隙間はフィラーで埋めてあるので造作家具のように美しい納まり。

素材は壁面収納は背が高いので存在感があまり出ないようフローリングに合わせてメープル、テレビボードは床や壁面タイルと少し対比が出て際立つようブラックチェリーでご用意いたしました。

このように、個々のお客様に合わせて形にできますので、既製品でなかなか思うようなものが見つからないお客様はぜひ中川店へお気軽にご相談ください。