名東店

「TRES」、「AUTHENTICITY」ソファ家具

2014.09.11

ユーザーニーズを反映したTRES THE SOFA TAILOR(トレス ザ ソファテイラー)新作ソファ「VGR」

名東店の松崎です、こんにちは。

先日、名東店に新しいソファが入荷しました。

TRES THE SOFA TAILOR(トレス ザ ソファテイラー)シリーズに新しく追加したモデル「VGR」。

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この「VGR」は、『TRES THE SOFA TAILOR(トレス ザ ソファテイラー)シリーズのこだわりはそのままに、普段お客様からいただく「もう少しこうだったら良いのに」というニーズを反映したモデル。

 

【背もたれにもう少し支持性を】

寝転ぶよりも座ってTV視聴したりする時間が長いスタイルの方や、背の高い男性からの要望が多いのが、もう少し背もたれのホールド感が欲しいというもの。

単純に背もたれを高くすれば解決しそうですが、私たちは元々ハイバックの仕様には積極的ではありません。

というのも、背もたれに腕を回して寛いだり、振り返ってダイニングの家族と会話したり、ソファは現代のリビングでは自由度の高い過ごし方ができる道具であるべきとの考えからです。

「VGR」は、自由度を損なわない程度にわずかに背もたれの設定を高くし、芯材として仕込むウレタンの比重や積層パターンを工夫して、そういったご要望に応えることにしました。

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クッション内部の構造が分かりやすいようにカバーを外してフェザーバッグから出した状態にしてあります。

背クッションは従来の腰部サポートを意識した形状に加えて、全体的な支持性も高める新たな仕様に。

下図のようなイメージです。

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座面は比重の異なるフォーム3種類を積層し、自然なストロークで沈みながら徐々に反発力を高くししっかりと支える掛け心地にしてあります。

トップのフェザー層で優しくふわっと受け止め、高密ウレタンとボトムのウェビングでしっとりと支える絶妙なタッチに仕上げてあります。

 

【ウッドフレームソファのように、もっと意匠性を】

最近はリビングダイニングを間仕切るようなレイアウトがほとんどのソファ。

背面や側面が露出するため、フレーム自体の見た目の美しさも求められる方が増えてきました。

ファブリックで覆って仕上げる「張りぐるみソファ」に比べ、意匠性を持たせやすいウッドフレームソファの人気が出てきたのはそういった背景もあるのでしょう。

フレームの当たりが優しいところや、フローリングなど木部仕上げを気にせずコーディネートしやすいところなどが張りぐるみソファの良い部分ですが、それらに加えてウッドフレームのように印象的な意匠性を求める声も多いです。

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「VGR」のボディは要所カットを入れた多面体のディテールで、背中や側面の中央を絞り「くびれた」フォルムにしてあるのが特徴。

一般的な張りぐるみソファは、キュービックなデザインで作られるものが多いです。

裁断・縫製・張り込みなどの手間を考えると、そのほうが作業しやすく技術もさほど必要とされないからです。

「VGR」はそれぞれの職人が持つ高い技術が可能にしたデザインでもあります。

オブジェのように造形的なフォルムを備えたソファは、ウッドフレームのようにリビングダイニングの主役になり得る新たなカテゴリーの張りぐるみソファと言えるかもしれません。

 

【もっと細く、もっとゆったりと】

より細身なアームデザインを求められる声も多いです。

木製のパーツを組み合わせて形にしていく木枠フレーム。

細身にするほどパーツは小さく加工しなければいけませんし、細かい作業になるほど組み立ての効率も悪くなってしまいます。また、木工加工は真っ直ぐ切るのは簡単なため、直角で組み合わせるキュービックなデザインのほうが技術もあまり必要としません。

一般的な張りぐるみソファのアームがやや太めでキュービックなデザインなのは、そういった理由もあります。

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「VGR」のアームは、トップで幅約50mmとかなり細身でデザイン。

もちろん、この細さでもしっかり木枠を組んで、当たりが強く出ないよう高密ウレタンを巻いてあります。

すっきりと上品に見える細身のアームは、高い技術が生み出したと言っても過言ではありません。

細身のデザインの恩恵は見た目だけではなく、使い心地の面でも利点が。

アームを細身にした分、総サイズはそのままに内寸をゆったり確保することができました。

 

【もっとファブリックを活かすデザインを】

TRES THE SOFA TAILOR(トレス ザ ソファテイラー)シリーズのファブリックは、現在約300種類。

「VGR」のデザインは前述のようにカットを入れた多面体デザインであることから陰影を生みやすく、起毛素材や光沢糸素材などのファブリックを中心に、生地がもつ表情をより豊かにしてくれます。

また、ボディ中央を絞ったフォルムやスリットを入れたアーム部分など、上下で生地を張り分ける「コンビ張り」も似合うデザイン。

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単色で張っても約300種類、コンビ張りなら約9万種類の組合わせは、洋服のように「選ぶ」楽しさを大きくし、誰ともかぶらない個性を出すことができるソファと言えるでしょう。

 

これだけ複雑なフォルムのソファですが、長く付き合うための『TRES THE SOFA TAILOR(トレス ザ ソファテイラー)シリーズのこだわりである「フルカバーリング仕様」はきちんと継承しています。

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フルカバーリングは、カバーを外してドライクリーニングでお手入れできるようにする目的と、将来的に消耗した際はカバーのみの交換で長く付き合っていくため。

替えカバーは気軽に交換していただけるよう、正直商売にはしておりませんし、ファブリックが活きるデザインのソファですから着せ替えることも楽しんでいただければと思います。

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レッグはフレームデザインに合わせてカットを入れた「テーパーデザイン」ですが、前後で形状を変えてあります。

写真はウォールナット材ですが、その他の材料も対応可能です。

 

作り手が思う最高のクオリティに、使い手が思う道具としての使いやすさを付け加えて生みだしたソファ。

それがこの「VGR」です。

ぜひ、名東店でこの掛け心地をお試しください。