名東店

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2018.12.09

フルオーダー対応の壁面収納「ODEON(オデオン)」

名東店の松崎です、こんにちは。

急に冷え込みましたね。

あまりに急な冷え込みに、朝からしまってあった防寒インナーや暖房器具を出すのに大忙しでした。

 

本日は名東店に新しく入荷した壁面収納をご紹介いたします。

 

ところで、現代リビングの映像・音楽環境はかなり進化していますよね。

テレビは単に電波に乗って流れる放送や録画番組・DVDを再生するだけでなく、YouTubeに代表されるストリーミングサービスを楽しんだり、ゲーミング環境を整えて家族でゲームを楽しんだり、いろんな娯楽を楽しめるデバイスになりました。

音楽についてもストリーミングサービスが充実し、再生方法も音声アシスタントによるスマートスピーカー、スマホなどとペアリングして使うBluetoothスピーカーなど、手軽に音楽が楽しめる時代。

そんな背景もあって、リビングはさまざまなエンターテインメントを楽しむ劇場のような空間へと変化しています。

 

そんなリビングにふさわしいものをイメージしてつくったのが、フルオーダー対応の壁面収納「ODEON(オデオン)」。

 

内部仕様はこんな感じです。

収納部の仕様は個々のお客様に合わせて設計していくので、見本はシンプルな棚収納メインに。

 

最近はリビングの壁装材にもこだわる方が増えて、納品立ち会いにいくとよくセラミックタイルの「エコカラット」が貼ってあったり、塗り壁やデザインクロスなどリビング壁面の仕上げはひと昔前に比べるとかなり多様化しています。

「ODEON」はそんな現代のリビング事情を反映して、オープン部の仕上げにもこだわってみました。

展示は結晶がきらきら輝く天然石「クオーツサイト」を、陰影が出るように厚みの異なるタイルで乱尺貼りに。

両サイドにLEDのコーニス照明をつけてあるのでタイルの陰影が際立ち立体感も出ますし、テレビで映画を見る際などちょうどよいシアター環境となります。

 

中央に合板のパネルが入っていますが、実は…

 

容易に壁掛けスタイルができる仕組みにしてあります。

新築のタイミングでテレビを壁掛けにされる前提であればそれに合わせて壁面下地や配線経路工事をすることもできますが、テレビ買替のタイミングで壁掛けスタイルにしたい場合は壁面工事が必要になりますし、下地がコンクリートとなるマンションでは工事自体が困難で壁掛けスタイルを諦めている方も多いのではないでしょうか?

 

「ODEON」はあらかじめ背面に壁掛け用の合板下地を入れ、十分な耐荷重が得られるように等ピッチで柱を入れてあります。壁側の準備が整っていればテレビの壁掛けはとても簡単で、お使いのテレビのVESA規格に合う市販の金具を壁側とテレビに取り付けフック&固定するだけ。

配線用の穴はテレビに合わせて任意の位置に加工しますが、背面側の空間を利用して配線を取り回すため壁掛け施工や配線は家具側で完結し、住宅壁面の工事などをする必要がありません。

 

普段使いの日用品が露出すると雑然と見えたり生活感が出たりするので、見本は中を見せない板扉仕様に。

 

「ODEON」は買い替えを前提とせず長く付き合う家具のため、デザインにも少し配慮を。

たとえば、カジュアルデザインは若いうちは良くても、自身が歳を重ねたときに相応なデザインと言えるでしょうか?
「ODEON」はやや大人の家具のイメージでデザインやマテリアル、ディテールを計画してあります。

扉にはモールディングを入れて。

形状はお好みにあわせて加工できますが、見本は中心に向かって少しずつステップしていくデザインに。戸枠の見付けが細く見えるので繊細で上品なイメージとなり、陰影が生まれるので立体感のある上質なイメージに。

 

テレビの両脇にくる扉はスライド式で突板の装飾貼りに。

閉じたときにVマッチパターンになるよう対称に貼ってあります。

 

スライド扉の手掛けには磨きの真鍮プレートをハンドル代わりに。

真鍮は経年変化で良い感じに枯れて味を増す素材ですが、全体の大人っぽいイメージに合わせたマテリアルセレクトです。

 

テレビ下の機器類収納部の扉にはデザインガラスを採用。

型押しがしてあり雨降りの窓ガラスのように温かみのある「Pioggia(ピオッジャ)<雨>」ガラス。ガラス自体はクールな印象の素材ですが、こういったテクスチャのガラスであれば温かみがあり、天然木や天然石といったマテリアルとの相性も良くなります。

適度な目隠し効果があるので機材などが丸見えにならず、ガラスですからリモコンの赤外線は通り、扉を閉じたままで機材のリモコン操作が可能です。

 

機器類収納部は手前に開くプッシュタイプのフラップ扉。

棚は可動棚で、背面は放熱効率がよく配線の取り回しがしやすいよう背板のないオープン仕様。

 

機器類収納部の両サイドにはプッシュレール式の引出収納。

構造も吟味するVigoreですから、内装はもちろん桐材を使い四方蟻組・ベタ底など伝統的な工法で堅牢なつくりとなっております。

見本はご相談の多いインナー引出を付けてあります。

 

たまにご相談がある、プリンターなどを収納する際のスライドカウンターも見本でご覧いただけるように一箇所つけてあります。

 

壁面収納は壁側のコンセントを塞ぐケースが多いので、ベースに埋め込みコンセントをつけて。

掃除機や扇風機、ヒーター、ホットカーペットなど、家具側にコンセントを埋設しておけばリビング周りで使う家電の電源確保に困ることもありません。

 

「ODEON」はギリシャ語で「劇場」を意味し現代でも劇場や映画館などの名称の一部として用いられます。

壮観な壁面収納で楽しむ映像や音楽は、リビングをまるで劇場のような空間にしてくれることでしょう。

 

見本はあくまでも一例。

実際は個々のお客様のご要望に合わせてプランニング・製作していきますので、お気軽にご相談ください。