壁面環境に合わせたオーダーテレビボード。長久手市・K様

名東店の松崎です、こんにちは。

すっかり春の陽気ですね。少し体を動かだけで薄っすら汗ばんできます。

さて、本日は名東店より長久手市・K様邸にテレビボードをお届けしてまいりましたのでご紹介。

水平基調の格子デザインテレビボード

K様はテレビボードのお買い替えでご来店。

いろいろご覧いただいたなかでK様が気に入られたのは「HORIZONTAL」。水平基調の格子デザインは見た目の安定感があり、収納した機材などを丸見えにしないのでテレビ周りもすっきり片付いて見えます。

現場下見の際に撮影した写真。

設置場所が少し特殊で、テレビを置く壁面のうえにロフトスペースがあり、そこに上がるための階段と壁に囲まれたアルコーブ状の凹型スペース。サイズをぴったり納めたほうが造作家具のようにすっきりしたイメージになるので、現場採寸して各サイズを設定していきました。

諸々の条件を加味しながら仕様を決めていきました。

下の画像は上の写真を基に加工してプランニング時に作成した仕上がりイメージ。

「HORIZONTAL」は箱状のBOXデザインなので、このように造作家具ライクにぴったり納めるのに最適。

壁面サイズにあわせてオーダー製作

また、配線経路にも一工夫。現場下見にお邪魔したところ、壁面の電源・アンテナの出口となるプレートがテレビボードの帆立(垂直の仕切り)部分に干渉する位置にあることが分かりました。

採寸を基に図面上で配置してみた結果。グレーの網掛け部分が壁面プレート位置。

帆立や背板を手前側にずらし、背面側に50mm程度の空間を開けることでコンセントプレートやプラグヘッド、アダプタとの干渉を防ぐよう工夫して計画。

配線類はすっきりボード内に収納

収納部の仕様。中央が機材収納で、両サイドが引出。

機材収納部の扉は手前に開くフラップ式で、ホコリの流入防止に裏面にガラスを入れてあります。

格子の隙間部分を赤外線が抜ける仕組みなので扉を閉じたままで機材のリモコン操作が可能です。

本体高さは脇にくる階段の踏板面にレベルを合わせて壁面全体で見たときに凸凹した印象にならないように。

奥行も変にはみ出さないよう階段に合わせて。

背面側は帆立や背板などの収納部を手前に控えた位置にずらして50mmほどの空間を設けてあります。

プラグヘッドやアダプターを挿した際もボード本体と干渉しないですし、配線を内部に溜めて置けるのでケーブル類の露出も最小限で済みます。

配線しやすいよう背板はなしでご用意しています。

壁面の幅木をよけて壁にぴったり付けられるよう天板を少し伸ばした仕様で製作。

配線はきちんとできるように中央に切欠き加工を入れて。

留加工ですっきりしたイメージ

格子の意匠は陰影がでるので立体感があり、フラットなデザインと比べるとチープに見えず雰囲気が良くなります。

天板と引出前板・扉の召し合わせ部分は互いの木端を斜め45°にカットして合わせる「留（とめ）」の納まりにしてあるので天板の厚みが表に露出せずすっきりしたイメージに。

素材は住宅と調和するようにフローリングと同じブラックチェリー材にて。

玄関には鮮やかなブルーのギャッベ

オレンジ系のブラックチェリーの床に対して際立つブルーのギャッベ。

織りは細かいリーズなので図案が小さくて精密で上品なイメージ。ギャッベはとても丈夫なので生涯使えますし、踏み心地がよいので帰宅して踏むたびに癒されることでしょう。