中川店

イベントお知らせ

2023.09.30

ご存じですか?一枚板の話

中川店の松崎です、こんにちは。
中川店では10/15(日)まで「一枚板テーブル展&ダイニングフェア」を開催中。
イベント詳細は下記バナーリンク先から。

一枚板テーブル展&ダイニングフェア・中川店

今日は一枚板について少しお話を。
一枚板テーブルと聞いてみなさんが思い浮かべるのは、端が波打ったフォルムの大きな板のテーブルといったところでしょうか?
種類や特徴など、詳しいところまではご存じない方も多いかと存じますので、雑学を増やすと思ってご一読ください。

希少で唯一性が高い一枚板

家具用として使われる木はおもに「広葉樹」。
針葉樹に比べて硬い素材となるため表面がキズつきにくかったり、耐久性を高くできたりするため、長く使える道具となるよう広葉樹が重用されています。

一方で、広葉樹は家具に使えるまで長い時間を要すのも特徴。
まわりに板の木口(断面)がわかるものがあったら見てみてください。
バウムクーヘンのようにいくつもの層で形成されていますが、この年輪と年輪の間が1年。
広葉樹は冬にかけて落葉し光合成できなくなるため成長が止まり、この層が年輪となります。
そう、年間数ミリしか太くならない素材なのです。
たとえば、年輪の間隔が4mmだったとして1年で直径が8mm太くなります。幹の太さがテーブルで使える800mmに達するには100年掛かる計算です。

天板にする場合、丸太を縦に挽いて使います。
円柱を縦にカットしていくイメージですが、幅を広く取れるのは樹心に近い部分だけ
100年以上の悠久の時を重ねてできた素材、一本の丸太から幅広でとれるのは数枚と聞くとその希少さが伝わるでしょうか。

一枚板テーブルは丸太を挽いたままの形状で使われることがほとんど。
外皮に近い部分まで残した「耳」と呼ばれる波打った木端は自然が生み出した造形。木目や色味、素材固有のキャラクターマークなども含めて、ひとつとして同じ物がない「唯一性」も人気の理由です。

材種について

木目や色味、材固有の特徴、エイジングの様子など、樹種によりさまざま。
おもなものを見ていきましょう。

北米原産

北米原産

ウォールナット、ブラックチェリー、ホワイトオークなど、家具はこれらの素材で作られたものが多いので名前を聞いたことがある方も多いのでは。
伐採・植林の管理体制がしっかりしているので比較的供給も安定していて良材が多いです。
よく世界三大銘木として「ウォールナット、チーク、マホガニー」の名前が挙げられますが、後者2つはレッドリスト入りしてますし、今では家具市場で見ることもほとんどなくなりました。

ウォールナットは木目の表情が豊かで、深みのあるカラーが大人っぽく高級感がありインテリアでは人気の素材。エイジングとしては、木の中では珍しくやや退色して明るくなり、木目が浮かび上がるイメージ。
ブラックチェリーは木目がおとなしく上品なイメージ。エイジングは飴色に深みを帯びていくので使うほどに高級感も出てきます。
オークは木目の表情が豊かで明るくナチュラルなイメージ。エイジングは余り大きくなく少しオレンジがかる程度で白木のさわやかなイメージは大きく変わらず。

日本原産

日本原産

欅(けやき)、栃(とち)、栗など、日本人には馴染みの深い種類。
欅は身近な道具としてはお椀やお盆などの食器、寺社仏閣にもよく使われていて清水寺の舞台の柱なんかも欅。
栃の樹は見たことなくても、「とちの実せんべい」って食べたことないですか?
栗も食材のイメージが強いかもしれませんが、腐りにくく高い強度・耐久性を持つことから建築土台や鉄道の枕木など、木材としても優秀で身近。
国産材は身の回りの道具に使われていたり、木の実が食用になっていたり、意外に身近な存在。
北米地域のものもそうですが、四季があるエリアの木は木目の表情が豊かで美しいものが多いです。日を受けて効率よく光合成できる夏は成長が大きいので夏目は広く、日照量が少なく落葉により光合成できなくなる冬は成長が止まるので冬目は細くて堅くなり、これの繰り返しが木目となって表れるから。

いずれも木目が綺麗で、日本人好みの繊細な美しさがあります。

熱帯地域原産

日本原産

アフリカや中南米など、赤道付近原産の樹種。
モンキーポッドやブビンガなどが有名でしょうか。
日照量が多く周年成長しやすい環境で育つので大径木を得やすいのが特徴。四季のある地域のものと比べ木目の表情は穏やかなものの、独特の色調やどこかワイルドな印象のものが多い印象。

モンキーポッドは人気の素材のひとつで、芯材(赤太)と辺材(白太)のコントラストがくっきりしてメリハリが利いており、美しい黒い縞模様が特徴なのでキャッチーで印象的なダイニングになると思います。

カテゴリーについて

最近は大径木を得にくいことや接着・加工技術の向上を背景に、二枚の板を矧ぎ合わせて一枚板のようにする「二枚矧ぎ」や「ブックマッチ」といったものも広く流通するようになりました。
耳付きで自然な表情を活かして加工されることから、量産品と区別して一枚板にカテゴライズされることが多く、一枚板にない利点もあることから一部それらもご用意しております。

一枚板

文字通り一枚の板でできたもの。
木目を見るとどこにも切れ目がなく端から端まで自然に流れています。年月を要するため最近では得難いのと高価格帯になりやすいのが特徴。

二枚矧ぎ(はぎ)

二枚の板を中央で矧ぎ合わせたもの。
接着して倍の板幅を得られるので樹齢が高くない小径木を利用して加工できる。奥行の深い天板や矩形に近い整った形状にしやすく、コストを抑えられるのもメリット。

ブックマッチ

二枚矧ぎの上位互換的な加工。
厚い板を半分の厚さに割り、本を開くように同じ木端面同士を矧ぎ合わせます。木目が線対象になるので矧ぎ合わせ感がなく、見た目も形状も整った印象になります。

まとめ

樹脂や金属のように型に溶かし入れコピー&ペーストの要領で形にできない「木」。
材料として使えるまでに果てしない時間がかかるし、切ったり削ったり量産に向かない加工だし、「どうして?」って思いますよね。
それでも多くの人を魅了するのは、自然素材ゆえの見た目や使い心地の良さ、次世代に継承できるほど長く使える耐久性など、代用が利かない素材だからでしょうか。

古来より木との関わりが深い文化の国ですし、潜在的に木を好む傾向なのかもしれませんね。
毎日見て触れる道具。
ぜひ気に入った素材でお迎えください。

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