世界にひとつだけのデスク

名東店の松崎です、こんにちは。

また雪が降りそうですし、なかなか寒さが和らぎませんね。

寒いの苦手なので早く暖かくなってほしいです。

さて、私ごとですが、今度一番下の娘が入学することになりデスクを用意したのですが、時々デスクのご相談があるので事例のひとつとしてご紹介させていただきます。

元々長男が入学する際に描いたものですが、兄妹で形が違うのも不公平な気がしてみんな同じデザインで作ってきました。

素材については本人たちに好きなものを選ばせてきましたが、長男がウォールナット、次男がブラックチェリー、娘がホワイトオークと見事に好みが分かれましたね。

とりあえず開梱した状態。

とても白っぽく見えるのは未塗装だからです。

ただ与えるだけというのもつまらないですし初めての自分専用家具になるわけですから、自分で手を加えて生み出すという体験をしてもらいたくて工房には未塗装で出荷してもらいました。

兄たちも自分で塗装しましたし、自分が携わって形になったものはやはり大切にしてくれます。

ワックスを塗ったところが濡れ色に深みを帯びていきます。

塗料は天然由来の成分なので害はありませんし、塗るのも難しくないので子供に体験させるにはちょうど良いかもしれません。天然木の風合いを活かす仕上げですし、キズや汚れがついたら研磨してまたワックスを塗れば簡単に綺麗に再生できるので長く良い状態で使えます。

塗ったら乾拭きして余分なワックスを拭き取れば完了です。

未塗装状態と比べると濡れ色に深みを帯びているのがよく分かります。

ワゴンはキャスター付きにして動かせるようにしてありますが、一般的な黒いナイロンキャスターは安っぽく見えるしすぐ割れたりするのでデザインキャスターを採用。

内装は桐材で四方蟻組・ベタ底の頑丈な作りにしてあります。子供時代から使うものなので引出やすいようにレール仕様で。

ツマミやハンドルを付けず、前板に手掛けの彫り込みを入れてフラットでシンプルなデザインに。

子供のうちから使いますが、ずっと使う道具になるので子供っぽい要素はなくして大人の感性に合うよう作っています。

デザインは兄妹で共通ですが、素材はそれぞれ異なるもので選びましたのでオンリーワンのデスク。しかし、もうひと手間加えて世界に一台だけのデスクへ。

レーザーで名入れして誰のものか分かるように。

この机に向かって勉強するのはもう少し先でしょうが、自分専用の場所ができることで小学生になる自覚が生まれるといいな。

ランドセルを掛けるように小枝フックをつけて完成。

仕上がったデスクを早速試す娘ですが、ぎこちないのや見慣れないのもあって笑ってしまいます。

私にとっても良い思い出になりました。