テレビボード「HORIZONTAL」カスタム仕様お届け

名東店の松崎です、こんにちは。

昨日お休みでしたので自宅から近い岩倉五条川の桜を見に行ってきました。

今年は桜の開花が少し遅めなのでしょうか？まだ八分咲きの木も多く、この土日でようやく満開に咲き乱れる雰囲気。来週ぐらいまで楽しめそうですので、お近くの方は足を運んでみては？

さて、本日は名東店より岡崎市・T様邸に家具をお届けしてまいりましたのでご紹介。

格子デザインのテレビボード

T様はご新築を機にテレビボードやチェアなどをお探しでご来店。

テレビボードは格子デザインの「HORIZONTAL（ホリゾンタル）」を気に入られました。

デザインやサイズはすぐに決まりましたが、ご新居の壁面環境を確認したところ壁面のコンセントプレートが少し干渉することなどが分かり、少しカスタムを加えて製作することに。

壁面のコンセントプレートにプラグやアンテナ、アダプターなどを挿しても本体に干渉しないよう、収納部の背面側に50mm程度の空間を設けるように設計。お手持ち機材が余裕をもって入れられるように背板は入れず、奥行の内寸を広く。背板をなしにすると放熱効率が良くなったり配線の取り回しがしやすくなったりする利点があります。

当店は自由設計で細かくカスタムできるので、事前に壁面環境やお手持ち機材などを確認しておくとそれにあわせて設計できて失敗がないです。

コントラストをつけたコーディネート

幅はW2,000mm、素材は建具に近いウォールナットにすることでフローリングのブラックチェリーと対比をもたせて、際立てながらもインテリアに調和するように。

お部屋にあわせた細かいオーダー

収納部の背面側には50mmの空間を設けて設計してあるので壁面コンセントプレートとの干渉を防げますし、配線の取り回しもしやすい。

壁面幅木を避けて壁にぴったり付けられるように加工し、配線に困らないよう天板中央には切欠き加工。

素材や構造にも吟味しておりますが、引出内装にはきちんと桐材を使い、四方蟻組やベタ底、木釘留めなど、昔ながらの頑丈なつくりで仕上げます。

水平基調の格子デザインは見た目の安定感があり、収納した機材を丸見えにしないのでテレビ周りがすっきり。扉を開け閉めしなくても機材のリモコン操作ができるので使い勝手も良いです。

つるんとしたフラットなデザインのものに比べると、陰影が生まれ立体感が出るのでチープに見えませんし、リビングの雰囲気もぐっと良くなります。

ハーフアームデザインのチェア　オメガ

ダイニングのチェアは「オメガ」のハーフアームデザインタイプを。

背もたれの笠木は削り出しによる三次曲面で背当たり良く、座面はお尻が乗るあたりの芯材をくり抜きトランポリンのように布バネを張ってあるので底付き感のない掛け心地。

ハーフアームデザインは肘を置いてきちんと寛げるのでダイニングでの滞在時間が長い現代向きで、なおかつチェアを少し引いて横に逃げやすいことから出入りの多い女性にもおすすめ。

「ほかにもいろんなお店で試してみたけど一番しっくりきた」とのお話しをされておりましたが、体に触れる家具は設計や作りが適切かどうかで座り心地が大きく変わるということがよく分かる良い例だと思います。

「オメガ」は細身のデザインですが、フレームの剛性や強度は高くできるよう、接合部に「持ち出し」という技法を採用しています。笠木と後脚、座枠と前後脚の接合部をよく見ると、パーツの一部が膨らんだように厚い形状になっているのが分かるかと思いますが、こうすることで接合強度を高くしています。

素材はテレビボード同様にウォールナットにてお届けさせていただきました。