名東店

「TRES」、「AUTHENTICITY」ソファブランドについて

2023.08.25

「AUTHENTICITY(オーセンティシティ)」ソファについて

「本物」を追い求め生まれた、本質的な価値

「AUTHENTICITY(オーセンティシティ)」とは「本物であること」を意味する言葉。
優良な天然木から彼らにふさわしい材を厳選し、それを惜しみなく使う。
しかし、素材に頼らず積極的にデザインし、それらを機能的な道具とする。
そして、長年培った最高の技術を注がれ、形になったソファが彼らである。
本質的な価値とは、こういうものに宿るのではないでしょうか?

これ以上ないぐらい最高のものを集約して生まれた
「AUTHENTICITY(オーセンティシティ)」のソファ達。
「本物」を冠するにふさわしいクオリティのソファをぜひ体感してみてください。

Vigore(ヴィゴーレ)名東店は「AUTHENTICITY(オーセンティシティ)」のオフィシャルショップです。
愛知県名古屋市で「AUTHENTICITY(オーセンティシティ)」ソファを
体感するならぜひVigoreにお越しくださいませ。

少なくとも、本物は本物の素材からしか生まれない

厳選された素材のみが、「AUTHENTICITY」になることを許される

「AUTHENTICITY」ができるまで
〜 木工デザインの究極形を具現化する高い技術 〜

内に眠る木の色味や表情を読み解く木取り

写真は選別した板に「BⅡ」のアームを木取りするためチョークでマーキングしているところ。簡単なようですが、木を熟知し経験を積んだ者にしかできない工程。
長年培ってきた経験を頼りに、内に眠る木の色味や木目の表情を読みながら最適な場所でマーキングしていきます。
アクリルのプレートを下敷きがわりに使っているのは、製品になったときの木目の表れ方をイメージできるように。「BⅡ」や「E」のアームと前脚は木目を通して製作するため、単純に板幅があれば良いのではなく、流れるような美しい木目があることや製品となったとき両アームが調和するよう色味を合わせることが重要です。

選ばれた者のみ通ることを許される、狭き門

アームから前脚に掛けて木目を通して製作するソファ「BⅡ」や「E」。
正面からみたときのソファの顔ともいえるこの部分だけに、流れるような美しい板目の表情、調和したイメージとなるように両アームで色味を揃えてのペアリングなどを考慮して材料が選定され木取りされているのです。
元々吟味された材料ばかりですが、さらに厳しい目で見られこの部分に使うことを許されるのはごくごく僅か。バンドルに掲げられたプレートを見れば、それがよく分かります。このバンドル88枚のうち、「BⅡ」用に適合したのは5セット、「E」に至っては僅か1セットの狭き門ということになります。

ひとつずつ丁寧に研磨されるパーツ
 
ソファ「BⅡ」の背面格子パーツを研磨しているところ。
写っている設備は「ベルトサンダー」。
現代の木工はある程度木工機械の力も借りますが、機械任せではなく、どう仕上げるかはやはり人の手に委ねられています。
ロール状で回転するサンドペーパーの帯を押し当てて研磨していきますが、パッドの押し当てかたで研ぎの具合が変わってきます。
複雑な形状のパーツもあり、木肌の状態などの個体差があるなか、目視と感覚で平滑に研磨していくには見た目以上に技術を必要とされます。

専用治具による難易度の高い組み付け
 
木取りを経てカットされたパーツは部位ごとに組み付けられていきます。
写真はソファ「D」のアーム部分。
カットを入れた「斜面」で構成され、接合部も矩(かね<直角>)ではなく角度を持たせた納まりが多い「D」のデザインは、組み付けの難易度も高くなります。
複雑な構造でも正確に組み付けられるよう専用の治具(じぐ)を作り、それを使って寸分の狂いなく組み付けていきます。手前に写っているのは「BⅡ」背面の格子パーツですが、こちらも同様に専用治具を作って組み付けられます。
この状態でプレスを掛け、しっかり固定されるまでじっくりと圧締していきます。

細部の仕上げは、やはり人の手で
 
ソファ「D」のアーム部分を加工しているところ。
アームと後脚接合部の「留」部分を鑿(のみ)で仕上げています。
カットを入れた面形状や留継ぎの納まりなど、陰影を生みやすい多面体の意匠とすっきりした印象が特徴である反面、難易度の高いデザインである「D」。
難しいデザインに加え、環境に合わせて動く無垢材を使っているところから、精度よく加工し精密に組み上げても極々微細なずれが生じることもあります。
一般には許容されがちな仕舞いについても、美しく仕上げるために細部は人の手で仕上げられていきます。

ディテールにも配慮し、使い心地の良い道具へ
 
前脚にあたる部分のエッジを鉋(かんな)で面取りしている作業風景です。
こういった部分も、やはり人の手による仕上げとなります。
カットしただけの材料は角が尖ったままで、指でなぞると切れるぐらい鋭利です。
見た目の美しさも重要かもしれませんが、生活の道具である家具なので安全で使い心地が良いことが基本ですから、ディテールの仕上げにも配慮してあります。
直線基調で現代的なデザインの「AUTHENTICITY」シリーズですが、見た目の印象と違い使い心地が良いのはこんな細かいところにも配慮してあるからでしょう。

パーツを合わせてフレームを組み上げていきます
 
写真はソファ「D」のフレームを組み上げているところ。
パーツの加工が一通り終わったら、それらを組み上げていきます。
接着剤をしっかり入れて、各接合部やフレームの歪みなどをチェックしながら特大のクランプを使って圧締していきます。
これだけ大きく複雑な形状になると機械でプレスすることができないので、やはり人の手でクランプを掛けながらの作業になります。
クランプを掛けたフレームは、約一日この状態で圧締され、しっかりと固定されるのを静かに待ちます。

独自に調合した蜜蝋ワックスで丁寧に仕上げます
 
写真はソファ「BⅡ」のフレームを塗装しているところ。
「AUTHENTICITY」は無垢材そのものの質感を生かすよう着色はせず、仕上げには「蜜蝋ワックス」を採用しています。
蜜蝋ワックスは天然由来の成分で人体にも優しく、使用しているのは環境先進国ドイツ・リボス社のもので、独自にブレンドした「AUTHENTICITY」専用のもの。
無垢材の風合いを生かし経年変化を楽しみながら、長く使った先のメンテナンスも容易な仕上げです。
ワックスを塗られたフレームは濡れ色で深みを帯び、しっとりと艶を放ちます。
 

至福の掛け心地を生み出す、吟味された素材や工法

優しく受け止める、ハンガリー産スモールフェザー
 
背クッションや、座面のトップには長さ4cm以下に選別された「スモールフェザー」をたっぷり充填。
フェザーは文字通り水鳥の体を守る羽根ですが、寒い地域ほど良質なものとなるため「ハンガリー産」のものを使用し、ピック専用のマザーグースから得られる成熟した上質なもののみを採用しています。
体をあずけた時の包み込まれるようなタッチは良質なフェザーならでは。
ポリ綿などと違い、バッグをたたいて空気を含ませれば嵩(かさ)が戻る「復元性」の高さも特徴で、長く安定した掛け心地でお使いいただけます。
 
しっとり支える、複層構造の高密ウレタン
 
「AUTHENTICITY」には、「へたり」に強い高密ウレタンを採用。
座面トップのフェザー層の下は、比重の異なる高密ウレタンを積層した「複層構造」のフォーム層にしてあります。
私たちが通常使っている高密ウレタン「50kg/立米」よりさらに比重の高い「55kg/立米」のフォームをメインに用い、ややコシのあるタッチに設定。
トップのフェザー層、その下のウレタンを38kg→55kg/立米と段階的に高比重にすることで、初期タッチは優しく受け止め、その下の複層ウレタンで徐々にしっとりと支える掛け心地にしてあります。
 
よりクッション性を高める、ウェビングボトム
 
「AUTHENTICITY」の本体ボトムには弾性の高いエラスティックベルト(ウェビングテープ)を格子状に仕込んであります。
トランポリンのように本体にもクッション性を持たせることで、座クッションだけでは出せない深いストロークでの掛け心地を実現。
木枠のソファに良く見られる板状パネルのボトムに比べ、体型や姿勢に合わせて受ける構造なので長時間座っていても底付き感なく快適。
また、元々へたりに強い高密ウレタン採用ですが、座クッションと荷重を分散して支えるため上部ウレタンの消耗も軽減できます。
洋服を仕立てるような、熟練の裁断と縫製
 
「AUTHENTICITY(オーセンティシティ)」のソファはすべてフルカバーリング仕様。
生地は熟練の職人たちにより裁断・縫製され、カバーになっていきます。
裁断は型紙を基に行いますが、機械による画一的なカットではなく、人の手で伸縮率などの生地特性に合わせてカット位置を変えながら裁断。
縫製はロックや閂留など作業によってアパレル用のミシンを使い分け、糸も生地のカラーに合わせて変えながら縫製していきます。
使い手に合わせて洋服を仕立てるように、「AUTHENTICITY」のソファカバーは細かな配慮と高い技術で裁断・縫製されています。

丈夫で風合いの良いイタリア製生地、約400種類

「AUTHENTICITY」のソファカバーにはイタリア製のファブリックを採用。
織りが細かく堅牢で物性の高いイタリア製ファブリックは、摩耗に強く、綿や麻など天然の組成が大きな生地は肌触りも良い。
しかし、いくら耐久性が高いとは言え、表層にくるカバーは長い目で見れば消耗パーツ。「AUTHENTICITY」のソファはすべてフルカバーリング仕様で製作しているので、消耗したタイミングでカバーを交換しながら長く良い状態で付き合っていけるのが特徴。
選べる生地は約400種類あるので服を選ぶように自分の好みやインテリアに合わせやすく、カバーリングゆえに着せ替える楽しさもあります。

 

 

 

「AUTHENTICITY」ソファ一覧
〜「本物」と名付けられたソファたち〜

※画像をクリックすると各商品ページをご覧いただけます。

ソファ「BⅡ」は、複雑に折り曲げたような難易度の高い背面格子が印象的。要所抜けたデザインとなるウッドフレームは見た目も軽やかなので、リビングダイニングを間仕切るように居室の真ん中にあっても圧迫感を出しにくいデザインと言えます。

リビングとダイニングを間仕切るようなレイアウトになる場合は、後ろ姿の美しさもポイントとなります。ソファ「D」は連続した格子状のデザインが特徴。空間にリズムを与え、見る角度により重なり具合を変えるデザインはいろいろな表情を楽しめます。

ソファ「C」は二重のフレーム構造になったサイドのデザインが特徴。8/4インチの厚材を使いながらも、余白をゆったりと持たせたデザインで重々しい印象になりません。「AUTHENTICITY」の中では直角の構成が多く、幾何的で凛とした雰囲気を纏ったモデルです。

ソファ「E」は、カットを入れた複雑な形状になっている難易度の高いデザインが特徴。アームの部材はもっとも厚い45mmで加工し、前脚とアームは木目を通して製作するため木取りに大変気を使います。アームは座面後傾に合わせて奥が下がったフォルムで、厚みも奥に向かって薄くなる不等厚形状に加工されます。ボトムを絞ったフォルムでモダンな印象。

リズミカルに連続した格子デザインが特徴のソファ「RB」。背中の格子部分は一枚の板を一旦カットし、角度を持たせて再度接着しています。接合は強度の高いフィンガージョイント。木目を通しながら最適な背座角度を出しています。アーム部分は、断面が「T字」になるように、内側にもフレームをつけた構造。鉄骨のウェブやハブと同じ役割でフレームの歪みを抑えます。

ソファ「RF」は、同シリーズで初めてとなる曲線を用いた柔らかなデザインが特徴のモデル。アーム部分はFINE(繊細)な印象ですが、蟻組みの工法によって屈強な作りにより高い基準の強度試験にも十分耐えうる構造になっており、快適さを求め計算された背・座角、アームの傾斜角度はまさに機能美で、高度な木工加工技術による堅牢さが伺えます。

大きく木取りしたフレームで無垢材の持つ風合いや存在感を前面に出し、要所ボリュームを持たせた力強いフォルムで精悍な表情を見せる「RE」。
美しいフレームは、長年の経験に裏打ちされた「材料を見極める」職人の確かな目による木取り、複雑な組み継ぎを体現する「精度の高い加工技術」によって生み出されています。